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2014 秋冬物新製品 [新製品発表]

夏の終わりが近づくにつれ秋冬物の新製品が気になり始める。

今年は少し発表が遅いようで、まだ2つ位しかめぼしいのが見当たらない。

取り急ぎ。

まずは往年の人気製品ディメンションジャケットの再登場。若干名前が変わって、ディメンションズジャケット。2005年を最後に廃盤になっていたので9年ぶりの復活。

dimensions b.jpg


 ソフトシェルである点は昔と変わりがないが、3層構造のゴアテックスウインドストッパー製シェルを使用しているらしい。少しパワーアップしている。
 
 値段は34,560円と旧型よりも安くなっている。

 デザイン的には可も不可もなし。最近はほとんどどの製品もこのようなデザインをしており、全体的に魅力を感じない。機能を突き詰めた究極のデザインなのかもしれないが。

 最近はいつもこんなことばかり言っている。

 旧型はかっこよかったのでやや残念な次第。


 次ぎはフーディニプルオーバー
 
houdini po b.jpg


 あのフーディニにPOが登場。11,880円。
 87グラムと軽量。

 最軽量ジャケットのPO版といえば、2004年をもって廃盤となったドラゴンフライPOが思い起こされる。
 11年ぶりに同種製品が復活したイメージ。ちなみにドラゴンフライは85グラムで、廃盤時22,050円(ただし、2003年秋は19500円)だった。

 11年も経っても更なる軽量化は難しいのか。2グラムとはいえ重くなっている。

 そういえば、フーディニも息の長い製品で、今年で登場から10年目を迎える(もっとも2009年、2010年の秋冬は製造されていなかったが・・)。

 今年のフーディニジャケットは2012,2013年の13,650円から消費税のアップ分(5%→8%)だけ値上がりし、14,040円となった。
 フーディニフルジップは2004年から2009年春まで23,100円の高値であったから、最近はずいぶん安くなったものだ。

 


















2014 秋冬物新製品~vol.2~ [新製品発表]

ようやく新製品のラインナップが明らかになった。

今年の新製品は小粒な感じ。


その中でやや目立ったものはnano air 製品か。

nano air jkt.fpx.jpg

 nano air jkt 30240円 

 ほかにnano air hoody 36720円もある。

 シェルと裏地のあいだに濡れても保温性を維持するフルレンジ・インサレーション(?)をはさみ、ソフトシェルとフリースとインサレーションの特質を統合させたとのこと。

 透湿性と保温性を天秤にかけた製品のようだ。

 
 次ぎは、つぎはぎの新製品 パッチワークレトロXvest

patchwork retro X vest.fpx.jpg

 24840円と高い。

 普通のレトロXvest は20520円。機能的には違いはない模様だが、4230円も高いこれがどれほど売れるか。

 限定品ではあるようだが。


 そして、もはや何がなんだか分からなくなったような製品がこれであろう。
 
 シェルドシンチラスナップTフーディー。25920円。

 
shelled synchilla snap-T hoody.fpx.jpg


 86年から続くスナップTには長い間フーディー製品はなかった。それが出たのがわずか2年前のことだ。

 今度はそれが、シェルドシンチラと合体してしまった。
 
 shelled というだけあって、スナップTの悪天候対応型バージョンとされている。
 しかし、フリース部分が外に半分くらい出ている以上、そこはしっかり濡れそぼるはずで、本当に悪天候に対応できるのだろうか。疑問が残るところである。

 なんとなくいまいち感がぬぐえないが、人気のほどはどうか。


 次ぎはこれら。ハイブリッドソフトシェル類。
 
intraverse hybrid soft shell jktfpx.jpg

イントラバースハイブリッドソフトシェル 14040円

wind shield hybrid soft shell.jpg

 ウィンドシールドハイブリッドソフトシェル 16200円

  寒いときとか風が強いときのランニング用ソフトシェル。

 とうとう15000円前後でパタゴニアのソフトシェルが手に入る時代に突入した。

 真冬のランニング時に結構便利に使えそうなイメージ。

 
次ぎはこれ。サンダークラウドダウンジャケット 68040円
 
thunder cloud down.jpg

 見た目が地味なサンダークラウドのダウン版登場。
 
 最初のアルパイン遠征ジャケットからヒントを得てデザインされたものらしい。

 保温性を追及するなら相当上位に来る製品だろう。


サンダークラウドダウンの廉価版といったイメージの物がこれ。

 
hybrid mountain parka.jpg

 ハイブリッドマウンテンパーカ 31320円。


 今年は「マウンテンパーカ」、とか「~ソフトシェル」とか、これまでの製品だったら固有名詞としては登場しなかったところのいわば製品の分類名が固有名詞にもぐりこんでいる。

 いずれもわりと格安製品の固有名詞に分類名が付いているようなので、一般的なネーミングにすることによって普及を図ろうとしているのではないかとしているのかもしれない。






















2014 秋冬物新製品 ~part.3~ [新製品発表]

 少し秋冬物のスタートに遅れて登場した新製品があるようなので、見ておきたい。


 まずは、これ。
storm racer jkt.jpg

 ストームレーサージャケット。 30,240円。

 トレイルランニング仕様のレインジャケットとのこと。

 今年パタゴニアではイントラバースハイブリッドソフトシェル、ウィンドシールドハイブリッドソフトシェルというランニング用のソフトシェルの新製品を発表したのだが、今度は「ストーム」を冠したハードシェルでのランニングジャケットの登場である。

 このようにランニング用のジャケットがいくつも製造されるのはランニング人口の増加によるものであろう。

 上腕の二つのジッパーはポケットではなくベンチレーションとの事。

 ランニング用ジャケットにしてはやや高いか。


 2つ目はフォグールジャケット。 32,400円。
fogoule jkt.jpg

  
 昨年パタゴニアの伝統的雨具カグールが再登場したが、カグールのインスピレーションを受けて登場したのがこのフォグールジャケットらしい。

 「このジャケットがあれば雨の日の通勤は問題ありません。」と説明文にあるので、スーツの上に着用できるやや長丈になっているようだ。
 もっとも、帽子が取れない構造になっているあたりからすれば、常時使用の防寒着ではなくあくまでもレインコートとしてであろう。
 
 
 最後はこれ。
levitation hoody.jpg

 レビテーションフーディー 24,840円。

 アイスクライミング等の際に風や雪に対するプロテクションを提供するソフトシェルとのこと。安いのにアルパイン仕様らしい。
 レビテーションとは「空中浮揚」の意らしい。アイスクライミングの空に浮いているようなイメージを意識したものだろうか。

 このジャケットはトラバースジャケットのように袖先部分に布が這わせてある。トラバースの場合、この布が結構きつく作られているので肘の上まで袖をたくし上げることができず不便である。本製品でもおそらく同様であろう。

 

どれか人気商品になるものが現れるか。
 

























2015年 春夏物新製品 [新製品発表]

 2015年春夏物にめぼしい新製品は見当たらない。


 少し気になったのはこのくらい。
 
all free 2015.jpg

 オールフリージャケット 18,360円

 ソフトシェルだが、アルパインクライマー用のジャケット。
ガイドジャケットと同じタイプの製品に見える。 あるいは後継か。

 前にも書いたとおり、この手の袖の構造のジャケットは袖をまくりにくいのだが、この製品については「スパイラル・シーム構造により前腕をしめつけることなく袖をまくり上げやすい」と書いてある。 チャンスがあればどんな感じか確認してみたい。

内側の様子。
all free 2015 2.jpg

 

もう1つはアズハイブリッドジャケット 19,440円
 
adze hybrid 2015.jpg


  ポーラーテックウィンドブロックのインサレーションが軽く施されていて、風が吹く寒いときのアルパインクライミング時に適しているようだ。

 最近のパタゴニア製品にはハイブリッドと銘打ったジャケットが多い。

 パタゴニアにおいてはハードシェルとソフトシェルを1つにあわせたものをハイブリッドと呼称する。
 したがって、ハイブリッド製品は耐水性が高く、豪雨以外の環境では雨の侵入を許さない(と謳われている)わけである。
 しかし見た感じこの製品などはこれまでのただのソフトシェルと違いがなく、いつものDWR耐水性撥水加工がなされているだけのような印象で、小雨を超えた普通の雨の場合には耐えうるのかはやや疑問を感じる。

 
 先日、2014年秋冬物でとして、ストームレーサージャケットを挙げたのだが、春カタログを見ると新製品とされているので、2015年春夏物の新製品だったのかもしれない。
 パタゴニアの新製品は五月雨的に登場するので秋冬、春夏どちらの新製品か分かり辛いこともある。



















2015 秋冬物新製品 [新製品発表]

 何となく書くことがないな、と思っているうちに2か月が過ぎてしまった。

 そろそろと思っていたら、ちょうど2015年の秋冬物新製品が出ているようなので、少し見てみたい。

  値段の高い順で。

 まずは、これ。
 レフュージティブ ジャケット refugitive jk 64,800円。
 
refugitive jkt(64800).jpg


  ゴアテックスを用いた3層構造のアルパインクライミング用のハードシェルである。
  スキー、ボードにも使用可。
  
  種類としてはスーパーアルパインと同種。425グラムとSAよりも5g軽い。

  違いはこちらの製品は「ゴア・Cニット・バッカー・テクノロジー」なるGore texが用いられており、透湿性が高いらしい。
  SAは土砂降りでも対応可能、こちらはそこまでではない天候下での使用を想定しているのだろう。
  
 「高山での脱出の達人ためにデザインした」とされている。refuge を脱出と訳したようだ。「高山での脱出」とはどんなことを言うのだろう。


 次は、ストームドラフトジャケット stormdrift parka 57240円。
 
stormdrift parka(57240).fpx.jpg

 
 2014年秋冬物ではストームジャケットが姿を消したが、2015年春にstorm racer jkt が、秋冬にはstorm drift parka という名称を一部引き継いだ全く別の製品がそれぞれ誕生したことになる。

 ハイロフトインサレーションが施されており、1428gという重量からしてもかなり保温性の高い製品であろう。
  「体が凍るような厳しい寒さでも自由に動きつづけられる」とされている。

 イメージ的にはガイドパーカーに近い。ちなみにパタゴニアでは裾の長い製品がparka と銘打たれる。

 
 続いて、ナイフリッジジャケット knigeridge jkt 56160円。
kniferidge jkt(56160).fpx.jpg
 
 去年姿を消したknifeblade jkt の後継と思われる。アルパインクライミング用の製品。

 防水性ハードシェルに位置づけられているが、ソフトシェルの透湿性も兼ね備えてたハイブリッド製品とも言えるだろう。「ソフトシェルの透湿性とハードシェルのプロテクションをバランスよく提供する、伸縮性を備えた軽量な3層構造のポーラテック・パワー・シールド・プロ素材」を用いているらしい。


 ベターセーター3-in-1 48,600円
 
better sweater 3-in-1 parka(48600).fpx.jpg

  
 これは面白い製品。
 これまで、3-in-1 製品はいくつか登場しているが、そのすべてのインナーは化繊やダウンのインサレーションであった(と思う)。 これは中身がフリース。ありそうでなかった製品。
 
 また、3-in-1 製品は登場するときからその製品として登場するのが常であった。たとえばtres 3-in-1は最初から3-in-1で登場している。

 これに対し、本製品は、ベターセーターというしばらく前からある製品の派生製品として登場している。

 街着に使えるものだが、フリースのインナーなので、スーツの上に着るコートとしてはややカジュアルすぎる感があろう。

 
 デュアルアスペクトフーディー dual aspcet hoody 32,400円
 
dual aspect hoody (32400).fpx.jpg

 
 「伸縮性と通気性を備えた温かいポーラテック・パワー・ドライ素材に強固なプロテクションと耐久性を提供するパタゴニア独自のシェルド・ポーラテック・パワー・シールドを貼り合わせたハイブリッドの中間着。」らしい。

 R3風の格子柄が何となくいまいちな感じ。

 
 最後はこれ。リバーシブルスナップTグリセードPO。 23760円。
 
reversible snap-T glissade PO(23760).fpx.jpg

  
 去年はシェルドシンチラスナップTという謎のスナップTの派生商品が登場したが、今年は何と人気のグリセードとくっついてしまった。
 1998年を最後に表舞台から遠ざかっていたグリセードが17年ぶりに復活。

 リバーシブルであるあたりもグリセードらしい。

  ただ、見た目はなんか軽い。表現が難しいが、昔のグリセードの存在感、重厚感のようなものがないような気がする。

 現物を見るとどうだろうか。


 そのほかにもR3のリバーシブルフーディーなどの新製品があるようだ。

 去年に引き続き、鳴り物入りの新製品はなさそう。落ち着いた秋冬のスタートになりそうである。





 




 















2016年春夏物発表 [新製品発表]

 2016年春夏物に概ねぱっとしない新製品が登場した。

 
stretch rainshadow .fpx.jpg

まずはこれ。
ストレッチレインシャドー。32,400円
2012年をもって廃盤となったあのレインシャドーがストレッチの名称を冠して復活。

2.5層構造、重さわずか294グラムの製品。小さくたたむと自分の中に入り込んで小さくなるフーディニのような製品。

そのわりにはいかなるコンディションからもプロテクションを提供するとされている。

果たして実力はどうか。


次に、こんなもの。
nano puff bivy.fpx.jpg

ナノパフビビー PO 33,480円

ナノパフは2009年にPOで初登場した。以降、2010年にナノパフジャケット、ナノパフフーディー、2011年にナノパフベスト、2012年にナノパフハイブリッド、2014年にナノエアーと種類を増やしていったが、8年目の今年、なぜかBIVYとくっついてしまった。

化繊のパフとダウンのBivyというみょうちきりんな組み合わせである。 ちょっと製品名付けが停滞していないか。


次はbaggies
パーカーとjkt。パーカが24,840円、jkt が17,280円。

baggies parka.fpx.jpg
baggies jkt.jpg


ジャケットの方を見ると、シェルドシンチラと変わりがない。製品の案内でも「シェルド・シンチラ・ジャケットからヒントを得た、春に最適な薄手のジャケット」とされている。
 その違いは本製品は裏地がフリースではなく、メッシュになっている点。シェルドシンチラは裏地がフリースである。


これはR1 フィールドシャツ。 
R1 field shirt.fpx.jpg

21,660円とR1の中で一番高い。

肩と腕と裾が補強されているので、もはやR1部分の残りが少なく見えてしまう。

次はthermal speedwork jkt  17,280円
thermal speedwork jkt(17280en).jpg


「寒い天候下でのトレイルランニングやノルディックスポーツのレイヤリング・アイテムとして最適なジャケット」
とされる。 もともとハーフジップの製品はあったのだが、フルジップのジャケットが登場したので一応載せて置く。

これはダートクラフトジャケット 17,280円

dirt craft jkt (17280en).jpg

「冷涼~寒冷な天候下でのランニングやバイクライディングに適度な通気性を提供する、軽量なストレッチ・ソフトシェル」とのこと。

最近ランニング用のジャケットが多い。 それだけ需要が多い分野なのであろう。

今はなくなっているが、以前はウェブサイトでカタログ請求をする際には、好きなスポーツを選択する質問があった。ランニングを選ぶ人が多かったのではなかろうか。


最後にlight & variable hoody 16,200円
light and variable hoody (16200en).jpg

少し前にも出ていた製品であるが、意識していなかったのでここで紹介してみる。

まあ、普段着である。



最近ウェブをみても、新製品でも「new」と書いていないことが多いし、新着順に並べても新製品が上に来ないことがあるのでよく注意しておかないと知らないうちに新製品が当たり前のように並んでいることがある。
まめなチェックが必要なようだ。

























2016年春夏物発表~vol.2~ [新製品発表]

さらに、新しい物が出ているようなのでみてみたい。

まずはこちら。今年の流行?のカモフラ柄。ただし、チンピラ風。
stretch terre planing hoody (16200en).jpg

ストレッチテールプラニングフーディー 16,200円

水の中でも使用可能な製品で、UPF50+のUVプロテクションを提供するとのこと。
海で使用できそう。パドリングやサーフィンでの使用を想定しているらしい。

柄なしはこちら ↓
stretch terre planing hoody (16200en navy blue).jpg

こっちの方が落ち着くし、飽きがこなさそう。

1つあると海で寒いときとかわりと便利かも。


次はこちら。
sidesend jkt (20520en).jpg

サイドセンドジャケット。 20,520円

ソフトシェルの普段着との事。
暖かいし、もし雨が降ってもこれを着てれば大丈夫ということ。
パタゴニアのジャケットはまあだいたいそうなので、特段、ま新しいことはないか。

ウェブサイトで増えていたのはこの2つくらいかな。

パタゴニアの新製品は五月雨式に登場します。






















2016年 秋冬物新製品 グレードⅦ登場 [新製品発表]

 8月12日現在、まだ日本のウェブサイトには登場していないが、アメリカのサイトではとんでもない新製品が発表されている。

 GRADEⅦ(グレード7) Down Parka
 
gradeⅦ down parka ($899).jpg


 その価格はなんと、なんと、899ドルである!!。

 2013年に鳴り物入りで発売されたあのエンカプシルダウンビレイパーカですら699ドル、2015年まで4年連続でアメリカでの最高価格製品となっているPowslayer も699ドルというなか、いきなり200ドルアップの899ドルである。

 これはもう、パタゴニアは次元を越えた。2002年に度肝を抜いたあのアイスナインが460ドルであったことからしても別世界に突入した感がある。ほぼ倍となってしまった。

 説明文によれば、地球上の最も厳しい地で「生き抜く」のではなく、「栄える」ための製品とのことである。

 800フィルパワーグースダウンを使用。フィッツロイダウンと同様である。
 エンカプシルダウンビレイパーカは1000フィルパワーだったので、それよりも落ちている(なお、エンカプシルダウンビレイパーカーも800フィルパワーのものにエンカプシル加工を加えて1000フィルパワーにしたものではあった。)。
 
 重量は674グラム。フィッツロイダウンは544グラムであるから、それより重い。エンカプシルダウンビレイパーカは518グラム。

 どうしてこれほど高いのか、理解に苦しむ。

 なお、パタゴニアに詳しい人は「GradeⅦ」と聞いて、「あれ?」と思った人もいるかもしれない。
 
 実はパタゴニアは2004年に「GradeⅥ(グレード6)」という製品を出している。当時の米国価格は299ドル。

 しかし、Ⅵはインサレーションの入ったビレイパーカではなく、アルパインクライミング用の薄手のジャケットであった。重量は298グラム。現行ラインでいえば、M10あたりに相当する製品であった。
 不人気のため、単年製造に終わった。

 ぜんぜん違う製品であるのに、12年も経ってから、その後継のような名称を、歴史的と言っていい特別製品につけるあたりの感覚も面白い。

 どう評価されるか、グレード7、日本価格は10万越えとなるだろうか、楽しみである。
 
 

 あまりに地味ではあるが、その他に少し、2016年の新製品が登場しているようだ(これはもう日本のサイトにも登場している)。

めぼしい物としては「windsweep」という名称のいくつかの製品の登場である。

なお、「sweep」 とは「一掃する」という意。メジャーリーグで4連戦4連勝を sweep と言ったりしている。日本では3タテなどといっているが。

基本形はこれ。

ウィンドスウィープジャケット 35,640円
wind sweep jkt 2016.jpg


街やバックカントリーで悪天候に対するプロテクションを提供する、順応性に優れた多用途型の快適なジャケットとのこと。2層構造のH2no製品。
際立った特徴は見当たらない。
帽子は着脱不可のようである。

これはウィンドスウィープダウンフーディー 49,680円
wind sweep down hoody 2016.fpx.jpg

ジャケットにダウンインサレーションをプラスした製品。
「都会的なデザイン」と称されているが、最近のパタゴニアはほとんどこのデザインとなっており、その意図するところは不明。レギュラーフィットであり、スリムに着られるわけでもない。
帽子は着脱不可なのでスーツにも不向きであろう。
特段特徴のない製品。

最後に、ウィンドスウィープ3-in-1 ジャケット  51,840円
wind sweep 3-in-1.fpx.jpg

ポリエステルの取り外し可能なインサレーションがついている製品。最近はやりの3-in1。
内側のインサレーションの縫い方が斜めになっていて何となく女性的。
ダウンでもないこのインサレーションだけで着る気になるか疑問である。
ちょっと高くてもトレス3-in-1の方がいいと思う。


さて、次は久しぶりの再登場、ナノストームジャケットである。
stretch nano storm jkt 61,560円と高い。
stretch nano storm2016.fpx.jpg


 2012年以来4シーズンぶりの復活。4年前は44,100円だったのでずいぶん値段が高くなっている。
 2層構造のH2no製品にしては高いなあ、という印象。

 なお、ストレッチ名称を冠しての復活。最近またストレッチ名称の製品がちらほら出始めているようだ。ストレッチレインシャドー等。

 デザインは胸の縦ポケットの斜めの付き方がプリモダウンそっくり。
 オークションなどで写真を見てプリモダウンだと思って買ったらナノストームだったなんて事にならないようにしたい。
 これもフードは着脱不可のようだ。2016年からは帽子が取れないものが増えるのだろうか。
 ナノストームはさほどインサレーションが厚くないので581グラムと軽い。


 最後は、これも再登場製品であるが、トレントシェルパーカ。 31,860円
torrentshel parka 2016.fpx.jpg

 
 トレントシェル製品のパーカとしては5年ぶりの登場。当時は19,950円だったのでこれもずいぶん高くなっての再登場となっている。2.5層構造のH2no製品。
 ちなみに、パーカとはパタゴニアではジャケットよりも丈の長い製品のことをいう。

 上二つ、した二つの四角いポケットの配置っぷりがサンダークラウド(68,040円)に少し似ている。間違えないようにしたい。
 これも帽子は取れない。

 まあ、とりあえずはこんなところ。
 また、五月雨式に新製品が登場することと思われる。

 それにしてもGradeⅦ、すごすぎる。

















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2017年 春夏物新製品 [新製品発表]

 2017年春夏物が発表されたようだ。

 比較的地味目か。

 まずはcloud ridge jkt 32,400円

cloud ridge jkt 2017sp.jpg

 H2Noパフォーマンス・スタンダード採用の、3層構造の防水性/透湿性を備えたシェル。
シンプルでコンパクトな山用雨着である。
 3層構造にしてはリーズナブルである。

 
 次はnano air light hybrid jkt 28080円
nano air light hybrid jkt 2017sp.jpg


 前身頃がプロテクション(耐久性撥水)を、後ろ身頃が通気性を発揮する「ミッドレイヤー・マレット」と呼ばれる製品らしい。バックパックを背負って動く際の背中の熱と汗を、腕の後ろ側、両脇、背中に施したワッフルニットのパネルが発散してくれるとのこと。
 山男には重宝しそう。

 これはtezzeron jkt  19,440円
tezzeron jkt 2017sp.jpg

  396グラムと軽量なソフトシェル。
 コンパクトに本体をポケットに収納できる。
 耐久性撥水である程度の悪天候にも対応可能。山でというよりはハイキング程度に用いるものである。

 続いて light weight crankset jkt  22,680円
light weight crankset.jpg

  中綿入りの暖かいソフトシェルジャケット。
  ポケットに収納可能で、枕としても使える便利な製品。
  まあ、ちょっとした暖かい普段着である。
 

  これはairshed PO 17,820円

  
airshed PO 2017sp.jpg
 

  重さ99グラムと軽量のソフトシェル。
  重量からしてフーディニやナイントレイルズのようなものだろう。

  これもポケットに収納可能となっている。
  
  最後にidler jkt (アイドラージャケット。 日本では2月13日現在未発表のため価格未定(米国価格249ドル)

idler jkt 2017sp.jpg

  旅先や地元コミュニティーで用いる普段着。
  左右の胸の横線はポケット。後ろは昔の子供服のように反射板がついている。

  とりあえず、目に付いたのはこのくらいかな。

 

  春夏物は普段着が多いですね
















2017年 秋冬物新製品 [新製品発表]

アメリカサイトにはまだ登場していないのに日本サイトでは早くも7月3日現在、新製品が登場している。
もっとも、新製品なのに新着製品で並び替えても上には登場しないし、「new」とも書いていないので普通はなかなか新製品かどうかは気が付かないだろう。パタゴニアはどういうわけか最近こういうことをする。

さて、新製品

まずはこれを。

プルマジャケット。75,600円
pluma jkt (2017 fall,75600en).jpg

スーパープルマはスーパーアルパインの陰に隠れる形でひっそりと2013年を最後に姿を消していたのだが、どういうわけか、スーパーの文字を削って高額になって再登場を果たした。

1993年からの初代スーパープルマ、2005年からのスーパープルマⅡ、2011年からの新型スーパープルマに次ぐ、プルマである。
3層構造のゴアテックスプロシェルが用いられてる点は新型スーパープルマと同じである。
ちなみに初代とⅡはH2Noである。


次はジャクソングレイシャーシリーズ
シリーズとは言っても全て新登場。

まずはパーカ。63,720円
ジャクソングレイシャーパーカ(2017fall,63720yen).jpg

裏はこう
ジャクソングレイシャーパーカ(2017fall,63720yen2).jpg


 丈が長くてあたたかそう。600フィルパワーのダックグースダウン採用。
 裏地にはなぜかダウンの段々がない。
 ちょっとのっぺりしている印象。

これはジャケット。49,680円
 
ジャクソングレイシャージャケット(2017fall,49680yen).jpg


 ジャケットとあるが、フーディーである。パタゴニアは丈の長い製品をパーカ、帽子つきをフーディー、またはパーカと呼び、帽子のないスタイルをジャケットと呼ぶことが多いのだが、あまり統一感はない。例えば次に挙げるトップリージャケットには帽子がついている。

 トップリージャケット 56,160円
トップリージャケット(2017fall,56160yen).jpg

トップリージャケット(2017fall,56160yen2).jpg


都会的スタイルとされる。これも600フィルパワーダウンである。
パタゴニアが都会的スタイルというときは丈が短いときが多いので注意である。スーツに着ると、スーツの裾がはみ出してかっこ悪いことがある。
これも現物を見たところ、丈が短い。


次はガルヴァナイズドジャケット 52,920円
ガルヴァナイズドジャケット(2017fall,52920yen).jpg

ガルヴァナイズドジャケット(2017fall,52920yen2).jpg

現行のリコネッサンスジャケットの様な感じ。ハードシェルをソフトシェルを究極で掛け合わせた製品か。一番山で使えたりするのはこういうものなのかもしれない。


そして、笑えるのがこれ。
ハイパーパフシリーズ
パーカ 48,600円
ハイパーパフパーカ(2017fall, 48600yen).jpg


フーディー 41,040円
ハイパーパフフーディー(2017fall, 41040).jpg


ジャケット 34,560円
ハイパーパフジャケット(2017fall, 34560yen).jpg


新たなパフシリーズの登場である。
去年までナノパフだったものが今年はハイパーパフになったようだ。
ハイパーと付いたのでよくなったのだろうが、違いは良く分からない。

ちなみにパフの歴史は1994年のパフボールが起源である。2005年には名品パフスキーとパフライダーをスピンアウトさせた。マイクロパフ、ルビコンパフ、ナノパフ、ナノパフビビーなんていうのもあった。

そして、もっとひょうきんなのはこれ。
タフパフフーディ 42,120円
タフパフフーディー(2017fall 42120yen).jpg


変な名前。かみそうで、容易には言いにくい。タフになったのか?

用途は「薮をかき分けながら進むときに濡れるのは避けたい、というときに便利なジャケット」とのことである。


最後にメープルグローブキャンバスジャケット 28,080円

メープルグローブキャンバスジャケット(2017fall,28080yen).jpg


メープルグローブキャンバスジャケット(2017fall,28080yen2).jpg

  
人気のフリースインナーつき製品。
イスマスの帽子を取った感じだが、キャンバスだからシェルではない(イスマスは分類はシェルである)。
最近割とフリース付きジャケットが安い、と一瞬思ったが、これはLined canvas hoodyの後継かもしれず、そうするとずいぶん高くなったということになる。


まあ、とりあえずこんなところか。


めぼしい新製品というほどではない。

まだ、プリモダウンとか、プリモとか、スーパーアルパインとか、パウスレーヤーとかの高額製品はウェブに出ていない。今後、五月雨式に増えていくのだろう。一気に多数廃盤ということではないと思う。






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