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スーパーアルパインとスーパープルマの違いは何か? [ハードシェル(00以降)]

super alpine b2.jpg

2011年製スーパーアルパイン ラグーン


スーパーアルパインとスーパープルマはいずれも2011年秋冬に復活製造されたハードシェル製品で、いずれも3層構造のゴアテックスプロシェルを採用している。

しかし、その価格はSAが73,500円、SPが67,200円と6300円の差がある(2012年まではSPが65100円だったため8100円の差があった)。

その値段の差は何か。

重量を見るとSAが516グラム、SPが428グラムであり、SPのほうが約100グラム軽く作られている。
これは使用しているゴアテックスの厚さの違いによる。SAは3.8オンス・40デニールのゴアテックスナイロンを使用しているのに対して、SPは3.2オンス・40デニールのものを使用している。
オンスとは重さの単位で、この数字が大きくなれば生地は厚く、重くなる。

その違いが両者の生地の質感の違いに現れている。

SAはトーレとか旧型スーパーアルパインといった往年の名作のようにばりばりした心地よい硬さがある。

SPはよりソフトな感じ。

極めてハイエンドなレベルでの比較であるが、SAのほうが丈夫に作られているといえる。
また、SAのほうがより立体構造が細かいらしい。
分かりやすいところでは、SAは袖口にガスケットドライカフと呼ばれる雪、水の侵入防止手段が講じられており、最悪の天候にも耐えうる構造となっている。

いずれも極めて微妙な違いと思われる。

ちなみに首周りの感じがSPのほうがかっこいいと思う。


もっとも、いずれも旧型SA,SPの存在感を超えることはできそうにない。

























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DAS parka の偽物に注意 [ダスパーカ・ダウン]

 2005年以降の、胸ポケットが丸い形となったDASparkaの黒には極めてリアルな偽物があるのでオークション等では注意が必要である。

信じがたいと思うが、以下に掲げる4枚はすべて偽物の写真である。

まず、胸ポケットの貼り付けタグからは区別がつかない。本物か、もしくはきわめてリアルなものを用いていると思われる。
das fake b1.jpg



一番違うのは触った時の量感である。偽物は薄い。本物に慣れていれば触った瞬間違和感を感じるレベル。
しかしなかなか写真からは量感までは把握しがたい。


明らかに違うのはフードのプルトップ。本物はもう少し小ぶりで丸く、滑り止めがついた凝ったものがついている。コードと一体になっている。偽物は雑で大きくて四角いものが先端にくっつけてある感じ。
das fake b2.jpg



首タグも実によくできていて本物との区別がつきにくい。しかし、どことなく雑な感じがする。若干斜めについている。
具体的にわかる違いは2点。
一つ目はループのバランスが悪い。本物はフィッツロイの山の頂上、すなわちpatagoniaのo とn の間にループの右端がきている。偽物はoの上である。
また、サイズタグの幅も違う。本物はpatagonia の a とt の間に左端が位置しているが、偽物はa の左端に位置している。その結果偽物はサイズタグの幅が数ミリ長い。
das fake b3.jpg

微妙な違いであり、一見しただけではわかりにくい。本物と比較して初めて違いが分かるレベル。


最後に、プリマロフトタグとその下の白タグの貼り付けられた位置が違う。本物はメッシュポケットのわきに張り付けられているが、偽物は一段下にくっついている。
das fake b4.jpg

これもプリマロフトと白タグ自体からは区別がつかない。本物か極めて精巧な偽物を用いているようだ。


むろん、全体写真からは区別がつかない。したがって、オークションでの購入の際には信頼できる売主以外からの購入は差し控えたほうがいいであろう。

なお、2004年までの胸ポケットが四角いダスについては、ゲッコーの偽物(パタゴニアのpが大文字Pになっている完成度の低いもの)と、2001年ポップオレンジの偽者(FAで始まるスタイルナンバーの白タグがないもの)意外には偽物を見たことはないので、2004年以前のものを購入すれば比較的安心と思われる。
























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R4 2001 黒紫 [R2 R3 R4・フリース]

R4 black 2001 b1.jpg

2001年製R4ウィンドブロックジャケット、色は黒


R4は防風ジャケットである。Rシリーズの中で最も分厚い生地でできている。そのため、シェルのインナーに用いるのではなく、真冬でもアウターとして活躍する一品であり、他のRシリーズ製品とは一線を画している。


さて、本製品は貴重といわれている初期型R4である。色も貴重とされる黒/紫。

R4というのは何となく品格を感じさせる不思議なジャケットであるが、とりわけこの2001年のR4にはえも言われぬ魅力がある。

すでに10年以上が経過し、その後、改良版のR4が多数製造されているわけであるが、初期型にはあせない魅力がある。

そういえば、R2も初期型には初期型ならでは抗しがたい魅力があり、多数所持する所以となっている。

2000年前後に登場したパタゴニアのレギュレーターはどれも当たりである。
















タグ:R2
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旧型カグール cagoul 1992 [ハードシェル(90年代)]

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 1992年のプルオーバータイプの雨着である。

 プルオーバーだから頭から被るよりほかないのだが、裾が長いので頭を通過する距離が長く、着るのに一苦労いる。逆にいったん着こむと脱ぎにくい。

 昔のパタゴニアの雨着はみなそうだったのだが、裏地が工夫のないただの白である。裏地というのもはばかられるような単なるビニールの裏側というイメージ。いかにも蒸れそうな感じ。新型トレントシェルの裏地はこれに似ていて嫌な感じがするのであるが…。

 丈が膝まであるので、ロードレーサーなどの自転車には不向きである。むしろ乗れない。ママチャリならぎりぎり可能か。

 胴周り以下かなり余裕をもって作られているので、着て歩くのには十分である。しかし、珍妙なスタイルなので目立ってしまい心地が良くない。

 というわけで用途は極めて限定される。

 しかし、頭の先からくるぶし近くまで完全防水してくれるので、雨中に立ちっぱなしなどの場合には無類の強さを発揮する。これを具体的に言えば、雨天時に道路工事の誘導役のバイトをするときなどにぴったりということになる。

 もはや一般の人のお目にかかることもないだろう一品と思っていたが、2013年にレガシーコレクションの一つとして再登場を果たした。
 おそらくほとんど売れないと思うが、そういうものでも再登場させてみるパタゴニアはなかなか懐が深いところがあると思う次第である。



 











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