spray master 2005 black [ハードシェル(00以降)]
2005年製スプレーマスター 黒
スプレーマスターは超軽量で伸縮性にとんだハードシェル。
着ると足が長く見えてかっこよくなる嘘のような製品。
パタゴニアの誇るGEAR of the year 、2005年の受賞作である。
マニアの人気製品であり、3年間の製造であるが、どんどん値段が上がっていった。
2005年は39,900円、2006年は40,990円、そして、2007年は45,150円。
2005年に買った人は大正解。2007年の価格は高すぎであろう。こんなに薄いジャケットに45,150円とは。
まあ、テクニカルを極める人からしたらそれだけ出す価値があるということなのだろうが。
イメージ的には2004年のスペクタージャケットに近い。パッカブルで使いやすい製品。
2000年代中盤の名品といえよう。
欠点は、剥離が早いこと。あっという間に剥離する剥離の王者、スペクターに次ぐと言っても過言ではない剥離の速さ。湿気に弱い。
ちなみに胸のパタゴニアシールロゴは内側の剥離の前に剥がれ落ちて、そうすると、外見上はパタゴニア感を失い、ユニクロとの区別はつかなくなる。
LEVEL 6 Gore-tex jkt [ハードシェル(00以降)]
level6 goretex jkt
MARS(Military Advanced Regulator System)LEVEL 6 ゴアテックスジャケット、色はアルファグリーン。
米国政府が軍人に支給した実物製品の流出品で、民製品ではない。
よく見かけたR2、ダスパーカ、ディメンション、スプレーマスター、レインシャドーなどの民製品とは異なる。
内側にメッシュポケット風のものがついているが、民生品でないため下部に裁縫がほどこされておらず、物を入れると当然抜け落ちてしまう。
軍人はポケットに物を入を入れていては重くなってしまうなど具合の悪いことがあるのだろうか。
サイズは相当大きめの作りになっている。民生品よりもワンサイズ大きいくらいの感じがする。
パタゴニアタグは外側にはついておらず、首にタグがあるのみであるが、そのつけ方が民生品とは異なり、濃い縫い跡は見えている。タグのサイズも若干民生品よりも横に細長な気がする。
いろいろと特徴的なのでマニア受けする一品といえよう。
2021 冬の終わり [雑感その他]
プリモジャケット 2004 [ハードシェル(00以降)]
プリモジャケット2004年製
プリモジャケットは2000年に登場し、2014年まで幾多のモデルチェンジを経ながら製造が続けられた定番製品である。
ストームジャケットは1987年秋に登場した後、2005年まで19シーズン連続登場でシェルジャケットとしての連続記録を打ち立てた。プリモはいつ廃盤になってもおかしくない地味さ、値段の高さであるにもかかわらず、驚異的な粘りをみせてこれに次ぐ15シーズンを記録した。
その値段は常にとても高い。
初登場した2000年はストレッチトリオレットが52,000円、スーパープルマが43,000円、ストームジャケットに至っては35,800円だった時代になんと65,000円の価格を引っ提げて登場したのである。わりかしペラペラの薄手のシェルなのにである。2003年,2006年に最高価格製品となっている。
本製品は2004年製であるが、2004年は若干値下がりして60,900円だった。それでも当時としてはべらぼうに高い。
にもかかわらずこの粘りを見せたのは着実に売れたからなのだろう。
軽くてしなやかな3層構造のスノーボード用製品。最上級の透湿性、防水性を誇る。
今のパウスレイヤーにまでは届かないが、当時の最高級製品としてウェアーで妥協はしたくないといった玄人筋が買っていた。
古き良きパタゴニア時代の脇役的存在の製品である。