ガイドパーカー 1994 spruce [ハードシェル(90年代)]
1994年製ガイドパーカー 色はスプルース
ガイドパーカーはパタゴニアの歴代製品の中でもっとも暖かい製品といっていいと思う。
特に2004年からの新ガイドパーカーでなく、このころの旧型のものが一番暖かい。
これでスキーをやると汗だくになる。
ガイドパーカーはパタゴニア日本支社が目白にできるより以前の1986年から製造されており、当時はガイドジャケットとの名称で、デザインも違っていた。92年からガイドパーカーとなった。
いつぞやに当時のガイドシェルのように4つポケットのスタイルになって97年まで製造が続けれらたが、廃盤になり、その後しばらくの間、パタゴニアは暖かい製品を供給しなくなってしまった。 ようやく2004年に新ガイドパーカが製造され、その魂は2006年のストレートアウトに引き継がれたが、2007年からはマイナス30度にも耐えるとされるプリモダウンに取って代わられた。
スプルースは以前よく使用された色だが、いまいちである。
スーパープルマ 1997 classic navy [ハードシェル(90年代)]
旧型スーパープルマ 97年製クラシックネイビー
クラシックネイビーはパタゴニアの伝統的な紺。
伝統的にストームジャケットによく用いられている色目であるが、実にかっこいい色だ。近時は「CNY」と略される。
私は旧型スーパープルマを結構気に入っていてたくさん持っているのだが、公平に見て一番かっこいいのはやっぱりクラシックネイビーではないかと思っている。
旧型スーパープルマのデザインは2012年にモデルチェンジしたストームジャケットや、今年の春夏もので超超超地味に登場し、すでに2万円弱のアウトレット価格に落ち込んでいるリサイクルナイロンパーカに似たイメージだ。
ちなみに言えば、もともと1986年にストームジャケットが初登場したときから95年まではこのように大きな斜めポケットを2つ持った形だった。懐かしいパタゴニア最初期の時代の話だ。
スーパープルマは2011年に新型が登場し、それもポケットの配置のイメージがハの字型でこれに似ている。新型といってももはや9年も前であるが。
今(2020年)は、「スーパー」が取れたただのプルマジャケットというのがひっそりと、しかしそこそこの高額製品としてラインナップされている。
ちなみに「プルマ」とはスペイン語で「羽」を意味する。羽のように軽いジャケットいう命名である。今はもっと軽いジャケットがたくさんあるので意味合いがぼやけているが。
この頃の製品の何がいいかというと、つるっとした無地の水色の裏地である。
最近のものは裏地に90年後半ころの物のような色気がない。スーパーアルパイン(むろん旧型)や本製品のころから長らく用いられていたバリバリした着用感のハードシェルがもった独特の水色の綺麗な裏地のほうが今の物よりもさわやかと感じる。
高気圧で雲が一掃された一面の秋晴れにマッチしたすがすがしい裏地である。
いずれ気が向けば当時物の裏地をアップすることもあろう。