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2014年最初のカタログも mountain [カタログ話]


2012年、2013年に引き続き2014年も最初のカタログは「mountain」であった。

2014 mountain cat b1.jpg


 去年に引き続きぺらぺらのカタログ。


 2013年は私の知る限りで10冊のカタログが頒布された。
 
 その順番は mountain → spring → surf → summer → June → early fall → fall → snow → holiday → winter solstice であったと思う。

 「June」 というのが初めて誕生したタイトルである。 summer の後にJune がくるのが面白い。中身はsummer と大差ないようであるが。


 winter solsticeには創業者イヴォン・シュイナードが20年目に残したいいエッセイが載っていた。 抜粋してみよう。
 「・・・ 私たちは「少ない方がいい」、つまり長持ちする質の高い製品を少数持つことがこれからの衣類のあり方だと考える。世界最大のアウトドアウェア会社になりたいと思ったことは一度もない。私たちは世界最高の企業になりたいだけだ。そのために努力し、企業生命が100年続くことを目指す。100年間の存続を目指すということは自社内で経営資金を賄い、社員を大切にし、お客様の満足を得るために尽力するということである。この目標は、・・企業としてのパタゴニアにとても心地よいものだ。20年[いまでは40年]を生き存えたことは贈り物であり、自分たちのあるべき場所にも戻ることもまた贈り物なのである。」

 「自社内で経営資本を賄い」とあるが、パタゴニアはオーナー企業として知られている(無論、オーナーはイボンシュイナードらである)。大企業となった今でも株式を公開していない。株式を公開すると毎年成長が求められることになるからであろう。イヴォンシュイナードが目指す「世界最高の企業」の理念とは異なるからであろう。

  たとえば、成長が求められるようになると、毎年、「売上高」の1%(「利益」の1%ではない!)を環境保護団体に寄付するというものも難しくなるかもしれない。金のかかるオーガニックコットンの採用も難しかったかもしれない。さらには新品の売り上げを少なくする「リユース」の勧めもなかったであろう。

 オーナー企業ゆえの魅力というところがパタゴニアにはある。
























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